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♦︎ Black Eye ♦︎ に魅せられて・・・彼と彼女の場合。








♦︎ Black Eye ♦︎ に魅せられて・・・彼と彼女の場合。











「だから~!もう一つ外す…」

「ぁ?」

「もう!外すか外さないかで印象全然…」

意味がわからずきょろきょろ見渡す顔に、
「それ!シャツの胸ボタン!」

ぐいっと指さされたことにむかっとした顔。
「いいんだ、これで…」

「駄目よ!探すの大変だったんだから。それオーソドックスだけど前立てのタグ洒落てて…」

「ふん、好きで着てるわけじゃ…」

がたんっ。
「ちょっと !なによ、それ!」

細めた目が一瞥をくれるものの、無視するように手を動かし始める。
「マスターっっ!!」

「ちっ、頼んだわけじゃない、そんなこといいだろうが!元々そっちが勝手に…」

「はぁ?どういう意味よ!」
テンションがあがっていく声に、常連達が目配せしカウンターからそっとテーブルに移動する。

「頼んだ覚えはないぞ、俺は!」
きらっと光った目が、
「あら?そんなこと言えるのかしら?」
「はぁ?いい加減にしろ!」



「はぁ…またかよ」
「おい、おまえ止めてこい!」
「やだよ、しまいにはこっちが悪いって言われるのがオチだ」
「だからってこのまま…」
「…ったく」


「元とはいえばあなたが…」
「よくもあんなにガバガバと恥ずかしく…」
「あなたに言われたくないわ!」
更にヒートアップする声に、げんなりする表情。

「あの…お聞きしても?……いつから、あの二人…?」
驚きのあまり目を真ん丸にさせたミニョが、声を潜めてそう尋ねた。
苦笑いを浮かべるメンバー達が、
「ん?あ--ミニョちゃんは知らないのか?
そうだな?誰かさんのカムバックであの人だって忙しかったみたいだし、ろくすっぽ顔見せなかったもんな」
にやにや笑いながら、メガネの人物へ目をくれる。

「ヌナ ここに…来てたんですか?」

「ん。たま~にぶらっとな、オーダしたコーヒー飲みながら通りを眺めてて…。
ちょうどさ、ここにきたばかりのシヌンさんみたいにな」
「ほら、ミニョちゃんがいたときは事務所にデリバリに行ってたんだろ。シヌンさん、あんた兵役行っちゃったからさ…」
「でも最初はあんなんじゃ……」
「ま…そうだよな、多分あのとき?…からか」

「あのとき?」

「出不精のあいつを無理やり連れ出して、たまたま飲みに行った店で偶然出くわしたんだ。
あっちは食事にきてたらしくて…ほら、女性がいたほうが楽しいだろ、それで一緒に…」
「でも、ありゃ飲み会というより酒盛りだったけどな」

「はぁ?」
要領を得ないミニョが、カウンター越しに言いあいをする二人に視線を向ける。

「最初は楽しかったんだぞ。…その、あることであいつがムキにならなければ…」
含むような物言いに頷きあう顔。
「まっ、飲んでる勢いであとに引けなくなったって感じか?」
「まさか自分より…」

「それって…もしかして、飲み比べた?とか?」

「ぁ″?よくわかったな、シヌンさん。
飲みにはいかないが、あれで結構ジュノは酒に強いんだ。
なんの話かもう忘れちまったくらいだから、きっかけはすっげえくだらないことだ。
とにかく二人で言い合いになって、どっちが強いか勝負だって…」

「オッパが?」

「そ、女相手にやめろって俺ら止めたんだけど…あいつさ、言い出したら聞かないだろ」
「相手は女性だし、余裕でジュノが勝つもんだと思ったら、意外や意外…」
「俺、芝居でもしてるのかと思ったぞ」
「あぁ、つぶれたあいつを見るのって初めてだったしな」

ぷっくくくくっ。
声を潜め笑いだしたシヌ。
「ヌナ、あの人にかなう人なんて。
酒の飲み比べ、ヌナを知る人は口がさけても言いません、絶対に勝てないってわかってるから…」

「そ、なんだ」
「強いんだ、そんなにあの人…」
「人は見かけによらないんだな」




「ねぇ、今私のこと『あんた』って言ったわよね、お客に向かってよくそんなこと…」

「客?客ならそんなこといつまでもぐだぐだと言わんぞ!
俺がどう着ようが、あんたにはなんの関係もない!!」

「じゃ 聞くけど男に二言はないって豪語した、あの約束は?
3つでいいっていったのに、あなた そんなしょぼい数じゃだめだって、確か10個叶えてやるって言ったわよね?」

ぐっと言葉がつまったジュノの目が泳ぐ。
「そ、それは……」




「コーディヌナ、いい加減にしろ。ここにいるのはヌナだけじゃないんだ」
興奮するコーディをなだめるようにトントンと両肩を叩き、座るように促したのはシヌ。

ごめんなさい。だって、この人があんまり…」
睨みつけてた顔がぷいっと横を向く。
「俺と同じようにコーヒー、ヌナも飲みにきたんだろ?」
「そ、そうよ、ずっと我慢しててやっと。なのに…」

「それはそれは御贔屓に、ありがとうございました」
煽るように、一本調子でバカ丁寧な声。

「ジュノ、なんだよ、その言い方」
「大人げないぞ」
「いい加減にしろ」
矛先が自分に向けられたことに不貞腐れた顔。

「あぁ、うまいもんな、ここのコーヒーは…」
シヌの言葉に頷いた顔がちらっとジュノに視線を向けるものの、腹ただしいのかまたもやそっぽを向く。

「店にきてくださる方はどの方も大切なお客様。私にはオッパ、そう言いましたよね?」
有無を言わせないミニョの言葉に、深いため息を落としつつもくるりと背中を向けた。

「…オッパ!もう、すみません、かわりに謝ります。
ごめんなさい、コーディさん。
ぁ....いえ、コーディオンニ、でした

照れたように笑うミニョに、嬉しそうにコーディの顔が綻ぶ。
「ふふふふ…いいわぁ『オンニ』ってミニョちゃんに言ってもらえるの、嬉しいっ!
『オッパ』って呼ばれて、デレッとしてるシヌがわかる気がする」

「へぇ----、シヌンさんを、ミニョちゃんがね~」
「シヌオッパ!ってかい?」
「うひょ---いいなぁ。俺も呼ばれてみたい」

にやつき、やんややんやとからかう常連客に、戸惑い照れた表情のシヌと耳まで真っ赤なミニョが俯く。
そんな二人を眺めてた顔が、
「あ--ぁ--さっきのでいらない労力使っちゃった。お腹空いたな」

「…なにも出んぞ」
後ろ向きでぼそっと呟く声に、なにか思い浮かんだ顔がにやりと笑った。
「ねぇ ミニョちゃん。お願いがあるの。叶えてほしいな--」

慌てて振り返った顔と、きょとんと小首をかしげたミニョ。

「ミニョちゃんのホットサンド食べたい!
ね、シヌ!シヌもそう思うでしょ!」

「ん--そうだな」
綻んだ顔と、おおっと目を輝かせた男達。
「ミニョちゃんのホットサンド…」
「懐かしいな…」
「絶品だぞ、あれは…」
「いいな食いたい、俺たちも…」


「どう、ミニョちゃん?」

悪戯な目をして尋ねるコーディに照れ笑いを浮かべた顔。
「皆さんに喜んでいただけるのなら……」

「わぉ、やったー!」
「ひゃっほ---!」
歓声があがった店内に「パ、パンなんかないぞ!」不機嫌モードの声が聞こえた。

「それなら僕が買ってきます」
立ち上がったシヌに慌てた常連。

「シヌンさん、ダメだよ。久しぶりのオフなんだろ?買い物なら俺らが行くから。
ミニョちゃん、何を買ってくればいい?
食パンとバターとチーズ、言ってくれればなんでも買ってくるぞ?」

「ごめん、ミニョちゃん。わがまま言っていい?ハム入れてもらっていい?」

にこっと笑った顔がこくりと頷く。

「おぉ、ハム…旨そうだ」
「ハム…と。えっとシヌンさんとミニョちゃんとコーディさんと俺ら…と、全部で7人」

んん、8人分」
親指を立て、後ろ向きの人物をくいくいっと指さすコーディににんまり笑う面々が頷く。

メンバーの一人が恐る恐る尋ねた。
「ミニョちゃん、あのさ、たまご焼きなんて…無理だよな?」

ぇ?
考えるもにっこり笑った顔。
「たまごをたくさんと、少し味は違うかもけれど即席のだしでよければ…」

「行く行く!買ってくる!!」

「たまご焼きってあの?」

「あぁ、だし巻きたまご。ミニョ、俺も食べたい!コーディヌナもだろ?」

「うん、あれすごく美味しかった~!お願い、ミニョちゃん!」

「はい」

「うっひょ---!」
「やったぜ、ごちそうだ!」
「ね、たまごは?何個あればいい?100個あれば足りるか?」
「あっ、大根おろしってのもいるから…大根!」

「おいっ!ここは軽食屋じゃないぞ!!」

「たまごはそんなに…」

「いっぱい作ってもらってお土産に持って帰る!」
「おぉ---、それいいアイデア!!」
ノリノリの常連達に、くすくす笑いだすミニョ。
二人のメンバーが店を飛び出した。






「…ったく、あいつら」

「いいんじゃない?こんなの滅多にないことなんだから」

「元はといえばあん…。いや、コ、コーディさんがあんなもん頼むから」

「あんなもんて…失礼よ、ミニョちゃんに。
ミニョちゃんの作るホットサンド天下一品なの、知ってるでしょ、マスター!」

きゅっと目尻を緩ませ笑った顔に、視線を彷徨わせ妙に頬が赤らめたジュノが、ごほんと咳ばらいをしたかと思うと黙々とカップを磨きだした。





「あの---さっき言ってた約束って?」
隣りに座ったミニョにふふふっと笑う顔。

「飲み比べをしたときに負けた方が勝った相手の言うことを聞くって約束したの。
3つって私は言ったのに、彼、マスターがね、みみっちいこというなって、俺だったら10個叶えてやるって。
で結果は私の勝ち。
ん~あと半分くらいあるかな?」

「シャツのボタンがどうのこうのって?」

「あ、あれ。
マスターって、誰かさんと似てて自分の評価価値低いでしょ。
ちょっと渋めのイケメンなのに、面倒くさがり屋なのか、かっこうがね野暮ったいっていうか、でね…」
声を潜めたコーディが
「今、マスター改造計画を目下進行中なの。
持ってきた服は必ず袖を通すことって約束したから昨日連絡しておいたの、明日行くから着ててねって。
均整とれたいいからだして、ボタン一つでも好感度グっとあがるのに、言えばあんな感じ。
エプロンの紐もただ縛るんじゃなく、結び方のコツをちょっとだけ教えたの。
ほら、ミニョちゃんにストールの結び方教えたのと一緒!
ね、どう?前よりもマスター、イケてるでしょ


確かにコーディがいう通り、どこかよれっとした以前の面影はなくなり、男っぽさのなかにぱりっとした出で立ちにミニョは頷いた。
コーディが残念そうな表情を浮かべる。
「う---ん、本当はね、ミニョちゃんがサンフランシスコから帰ってきたら…いっぱいおしゃれの仕方教えてあげようって待ってたの。
でも大切な夢を実現させたくて修行に行っちゃたでしょ。
ようやく帰ってきてこれからって思ったら、ごめんね、変な意味じゃないけれど。
きれいになってて、なんだか肩透かしくらった感じで…。
で、スタイリストの腕の見せ所、あのマスターに白羽の矢をあてたってこと」

「す、すみません…」

「ううん、いいのよ。
ミニョちゃんはまだまだ発展途上だもの、これからしっかり!!
任せてね…張り合いあるの、本当に。
でもね、私、不思議だったの。
確か師事したカメラマンてアッパより少し上の方なんでしょ。ボストンに行ったからってどうして?」

「ぁ、そ、それは…」
なぜかもじもじしだすミニョに怪訝な顔。

「ぁ…えっと先生の息子さん、ルークさんに…」
狼狽え視線が泳ぐミニョに、すっと目を細めたシヌ。
シヌの様子になぜかニヤニヤしながら眺めるコーディ。

「ルークさん?そうなの、息子さん?」

「はい。ボストンの土地勘がない私に、最初の頃なにかと手助けしてくださったんです。
確か私より3つ上で、会った早々何故か笑いだして『きみは、ん---あれだ、あのアヒルちゃんだね』って」

ぷっ。

「オンニ?」

けらけら笑う顔をぽけっと眺めるミニョは気難しい表情を浮かべるシヌに気づかなかった。
「師事した方はアッパの古くからの知り合いで…。
風景ばかり撮ってた私に、固定観念にとらわれるなって。
自然、物、人物、動物、こだわることなく何でも失敗を恐れずたくさん撮りなさい。
少しずつ感性は磨かれて、あるときこう撮りたいって想いが湧いてくると自然とイメージもできるようになる。
それまではシャッターチャンスがあるものはなんでもいいからカメラを向けろって。
動植物、動くものが苦手で悩んでいた私にあるときルークさんが「そんなの簡単だ、友達になればいいんだって」

「意味がわからなかった私に、くすくす笑いながら。
被写体の一瞬を、そのカメラに、ミニョが分けてもらうんだろ。
動かぬものだろうが、生きてるものだろうが、見せてもいいよって思わせるには?
例えば子どもが被写体なら、仲良くなろうと笑うだろ。
動物だったら敵じゃないよって、警戒心を解こうとする。
手っ取り早いのは、相手にあわせてカメレオンまではいかなくても自分のTPOをかえるんだって。
確かに…ラッセンさん、先生は、撮る相手によって雰囲気が違ってて。
きれいな女優さんを撮ったときは、そのままデートにだって行けそうだった」

「ふ~ん。で、ミニョちゃんもそうしたわけだ」

「毎日が勉強で気持ちの余裕なんてなかったけど、ほんの少し…真似してみたんです。
といっても小物ぐらいで…でも丁寧にいろいろと教えてくださって。
ずっとあとになって知ったんです、スタイリストさんだったんだって。
以前親父が言ってたんだって。
カメラマンのTPOって意外だけど、被写体への気遣いって大切なんぞって…」

む---っと眉間に皺を寄せてた顔がぶつぶつ呟く。
「ねぇミニョちゃん、『ルーク』さんって言ったわよね?で『ラッセン』う〜ん、確かどっかで聞いたこと?
『ルーク・ラッセン』『ルーク・ラッセン、ルーク・ラッセン』どこかで…
あぁ~~!!思い出した!
嘘っ、彼なの?あのかの有名なイケメンスタイリストの『ルーク・ラッセン』!!」

「コーディオンニ?」

「あの人、すごい人なのよ!センス抜群、女性にモテモテ…」

「はい、かっこよくて、どこにいっても人気がありました」
きょとんとするミニョの横で、すかさずスマホを取り出したシヌが何度かタップを繰り返したかと思うと、眉間に皺を寄せた。

「か、かっこよくて、どこにいっても人気って?ミニョちゃん?そんなに一緒に?」

ミニョの後ろを見つめながら、愉しげなコーディ。
「ねぇ、あのね こう言っちゃ不謹慎かもしれないけれど、ミニョちゃん、ちょっとはぽーっとしちゃったりドキドキしたってしたことはないの?」

ヌナっ!!!

「へっ?あの…どういう?」

「……ない」
抑揚のない声に驚き、振り返ったミニョが息をのむと慌ててコーディへ顔を向ける。

「あの…あの……」


くっくっくっく。
「シヌ」

「なんだ…」
地を這うような低い声。

「か、顔…顔が、ぷっ、くくくっ。とっても…ぷっ、怖い…わよ」
憮然としたシヌの表情にあわあわ慌てまくるミニョ。
「そんな、変な意味の…あのわ、私はシ…シヌさん、好きなのは…あの、シヌさんだけです
ぷしゅ--と音がしそうなくらいに真っ赤なミニョに対し、やんわりと表情が緩んだシヌ。



「おい、すげえなぁ、ミニョちゃんて」
「あのカン・シヌをあれだけ豹変させられるのって、多分ミニョちゃんだけだな?」

小声で呟く常連客の声など3人は聞こえない様子。


「いいなぁ、ルーク・ラッセンさん!私もあってみたい!
優しくて、センスがあって、それにイケメン!
そうだ!一緒にお酒飲むっていうのも…ふふ、素敵」

「はっ?酒豪ってあきれられる!」
ぼそっと呟く声。

「ルークさん お酒もけっこういける方です」

「そうなの?じゃ、ミニョちゃん誘ってみて、韓国に遊びにこないって?いい店いっぱい知ってるからって…」

「はい、今度遊びにきたいってルークさんが…」



「おい、おまえ!」
「ヌナっ!!ミニョは酒は飲めない」

キッチンを一瞬ぐっと睨んだ顔がシヌにこういった。
「あら?シヌ、知らないの?ミニョちゃん、少しだけならカクテルぽいの飲めるわよ。ねぇ、ミニョちゃん!
こう…とろんとした目でホッペがぽっとしてて、舌足らずに喋るの。すご~く可愛いんだから」

「「いつの間に、ミニョを!!」」

「あら、なによ!勘違いしないで二人とも!教えたのは私じゃないわよ!
ねぇミニョちゃん、確かボストンで初めてって言ってたわよね。
でもまさか!初めてのお酒を教えたのも…もしかしてルークさん?」

「……そうなのか、ミニョ?」
甘い笑みを浮かべながらも、妙に引き攣った顔と怒りが見え隠れする目。
いつもと違うその表情に釘付けになり慄くミニョ。

「あの、あの、あの…せ、先生がお、おつきあいもた、大切だからって…」
「もぅ---シヌ、いい加減になさい。怯えてるわよ、ミニョちゃん。
もし本当に来たなら…4人で飲めばいいでしょ、ほんと心配性なんだから」

「いや、5人だ」
不機嫌そうな声に視線を向けたコーディ。

「ちょっと、どうしてマスターも一緒なのよ?」

「ミニョが世話になったヤツなんだろ?どうして挨拶しちゃ悪いんだ。
万が一、そんなことがあったなら、ミニョ 隠すな!必ず言えよ」

「ジュノオッパ、あのお店は?」

「そんなもん、なんとでもなる!カン・シヌさん、あんただってそうだろ?
もしもミニョとこいつ二人で行くっていったら、何がなんでも仕事終わらせてついてくだろ?」

大きく頷くシヌに、勝ち誇ったようににやりと笑った顔。
「だ、そうだ。残念だったな」

「な、なによ!
シヌならともかく、なんでマスターが…。保護者でもあるまいし、私は…」

「いつも同じとは限らん!まぁ 差しでつきあえるのは俺ぐらいだ、諦めろ、ふん!」

あっけにとられるミニョと呆然とするコーディ。
二人を見つめるイケメンな男二人がにやりと愉し気に笑った。






「おい…。まさか、ジュノ…」
「なぁ、もしかしてあいつ言ってないのか?先に酔いつぶれたのはジュノだったけど、最終的にダウンしたのはコーディさんだったってこと」
「ん…タクシーでハルモニの家に行って世話になったってそれしかコーディさん言ってなかったしな。
本当のとこはジュノが背負っていったんだけどな」
「はぁ---面倒くさいヤツ。でも、もしも彼女だったら…今度こそあいつ、幸せになれるような気がする」
「ぷっ、くくく。毎日言い争いしてそうだけどな」

そう、常連二人が囁いていたことなど、4人には聞こえていたのかいなかったのか?





バタンっ。



「たっだいま~~~!!」
「たっくさ~ん買ってきたぜ!」
「ミニョちゃん、腕の見せ所 頼むよ~~!」



開けた反動でゆ~っくりと閉まっていくドア。
あと数センチのところで、うわっと盛り上がる楽し気な男女らの声。



「おまえら、いいか?ここはコーヒーを出す店だ」
「いいじゃない、美味しいものを食べてコーヒーをお代わりする、十分売り上げに貢献するわよ!!」
「おまえ、やっぱり…」
「なによ、今度は【おまえ】って言ったわね!」

そんな声がただ漏れて…


かしゃ....ん。
静かにそぅ~っとドアは閉まった。








Fin







2017.4.22 ちょっとだけ加筆修正しました…(*^^*)
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と、いうことで…。
Between Us?
サム?
恋人以上友達未満?
なんとなく似せて書いてみたつもりですけど…雰囲気は伝わったかな(笑)

まだまだ、そんなとこまではいってない?ような二人ですが…。
本編を書いてるときに、なんとなくこの二人…って。
いつしか、そう思うようになり、最後に少しだけ書いてみました。

読んでる皆さまはどう思っていたでしょう?
そんな関係にはなりそうもない?
まだまだどっちかの淡い片思い?
もしかしたらもしかする?
的なものでしょうか(笑)
最後ですが、ここでネタバレしちゃいます!
ここのシリーズのコーディ、私の頭にあった人物は【ハ・ジウォン】さんでした。
ロマンスもコミカルも何でも演じることが出来る好きな女優さんです。
【ジュノ】…う~ん、ここは最後まで秘密にします。
皆さんの想像上の方を思い描いて(笑)

さて、カメラマンの修行でボストンに行っていたミニョ。
どこの国でも、ミニョの魅力に気づく人はいるわけで…。
なんたって言葉の方は自由自在に手繰れるミニョですので意思疎通はばっちり!!
シヌは今後も一層大変そうな予感がします!
自分のもとにようやく戻ってきた大切なミニョですが、ライバルはあちらこちらに(*`艸´)ウシシシ

最後に皆様に人気だった『ホットサンド』と『たまご焼き』も登場させました。
常連さんたちには、最初の頃のようにずっと「シヌンさん」で通っているシヌです。
ジュノの店は、シヌが気楽に寛げる場所でした、ここの常連さんたちにも心を許し、飾らない笑顔を見せてるシヌでしょう、きっと…(*^◯^*)
ジュノのお店は今日は他のお客さまがいない、常連さんといつものメンバーの貸し切り状態でした。
いつも真夜中の更新だったので、お腹がすいたよ~と言ってもらえて嬉しかった記憶があります。
この後、ミニョが腕を振るって作ったホットサンドとたまご焼きを食した皆さん!
ジュノが淹れてくれた、おいしいコーヒーを飲みながら心もからだも癒されたことだと思います。

きれいな景色とおいしい食べ物、可愛らしいハムちゃん、シヌミニョとあったか~いサブキャラ達を交えて進めてきたこのお話。
ここで、このシリーズをいったん終了とさせていただきます。
いつの日か、またお目にかかることがあれば、そのときも温かく見守っていただければと願います。


ではでは…。
本当にありがとうございました。



しばらくの間、充電期間を持ちまして、またお話をスタートできればと思います。





シュンちゃん。。。



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Comment

  • ラスカルママ
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ジュノさんとこでの、やり取り!大好きでした!嬉しい(((o(*゚∀゚*)o)))コーディーぬなとは、もしかしたら……と思っていましたが、BetweenUsにかけてきたのは、さすが❤ですね。充電されましたら、またミナムシリーズの二人の進展も期待しています✨

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • ありがとう
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愛し方

オモォ…彼と彼女。このお二人でしたかぁ♡シヌミニョを見守り続けた二人…サムな関係…Between Usぴったりな曲ですね。曖昧な中にあるもどかしい想い…。Manitoな愛もステキですよね。曖昧な中にある強く確かな想い。優しい気持ちになります。しばらく充電されるのですね。フルパワーのシュンちゃんの新作 続編…愛しい彼の歌声を聴きながら 待ってます♡

  • シュンちゃん
  • URL
Re: タイトルなし

ラスカルママ さま

いつもコメントありがとうございます!

>ジュノさんとこでの、やり取り!大好きでした!嬉しい(((o(*゚∀゚*)o)))
店でのやりとりを書いてたときはいつもにやにやしながら書いてました。
今思えばジュノ、もうちょっといろんな姿を描いてあげてもよかったかな?
詳細な容姿を書いたことはなく『イケメン』とだけ、今回はコーディの渋めのイケメン、どうやら胸元のボタンを一つ外すとより一層イケメン度が増すおからだをお持ちのようで…(〃艸〃)ムフッ
なんとなく想像がつきますでしょうか?(笑)

>コーディーぬなとは、もしかしたら……と思っていましたが、BetweenUsにかけてきたのは………
当初のプランにはなかったエピでした。
ミニョとシヌには頼りがいのあるオッパとヌナ。
他人の面倒見がいい?ふたりですが、自分のことになると…と考えたら今回のような構図が浮かんできて。
お互い、容姿はバッチリさんですが不器用なとこもあって、なかなかスムーズにはいかないような?そんな感じがして。
今回のあの曲にかけて書いてみました(〃艸〃)ムフッ

>またミナムシリーズの二人の進展も期待しています✨
うっふっふ(*`艸´)ウシシシ、さてどうなるんでしょうかね~~!!

  • シュンちゃん
  • URL
Re: ありがとう

m〇y〇 さま

いつもコメントありがとうございます!

どうでしたかね~!
頂いたコメント、あらっ!
ちょうどこれを書いてる最中でした。
気に入っていただけたならよかったです。
ジュノも魅力ある男性なんですけど、今回その魅力をお見せすることはなかなかできなかったので…。
周りがハラハラしながら見てるコーディとの攻防戦!意外にも二人らしいかなと。
シヌと一緒に店にきてたミニョ、ジュノオッパの意外な面を見て驚いたことかと思いますよ~

>常連さんたち、あたたかくて……シヌのこともシヌンさんと呼び、当初と変わらない接し方で。
>シヌはこの中では新米で一番年下、買い出しに行くのを当然のように自ら申し出るのもいいな。
あのシヌだとわかっても、なんら変わりなく!
店にくる人間は皆同じ、正体がばれたシヌにミニョが言ったように常連客も同じように接してくれてたのかと。
ジュノの店に来れば、おいしいコーヒーが飲めて飾ることなく素の自分で、特別扱いしないで接してくれる人がいる。
シヌにとって居心地のいい場所で仲間なのかなと。
そうですね、この中では明らかにシヌは一番年下、常連客が止めなければ、さらりと買い物に行きごく普通に店で買い物をしてたはず!ミニョのお土産を買いにおつかいも行きましたら(笑)
もしもシヌが行ったとしたら…ミニョが一緒でプチデートになったかもしれませんが、そうするとなかなか帰ってこないような気がして、メンバーの方に行っていただきました。

>ジュノとコーディの飲み比べ、イメージぴったりのエピソード。
>ふたりのやりとりも大人げなくて面白い〜。
>ジュノはわざとコーディの手のひらで転がされる様な気がしてなりません。
飲み比べながらけんか腰で二人で言いあっていつのを、一緒にいた常連さんはハラハラして見てたかと。
コーディは世話焼きなとこがあるので、ジュノ改造計画を!
ジュノは酒でダウンしたコーディを「しゃね~な…」とぶつくさ言いながらも面倒みて、といっても自分がしたことに感謝されるのはこそばゆいのと本当のことを知ったコーディの気持を考えて…
今後もこんな関係が続きそうで。
ジュノのとった行動をコーディが知ったとき、いったい彼女はどうするのでしょう?と問題投げかけ(笑)

>ルークさんって名前、前に出てましたか?
今回初めて出しましたよ。
韓国人ではないアメリカ人、それもどうやらジュークがきくかたらしく。
初対面で「アヒルちゃん」とミニョを呼んだことに察しがいいコーディは(ま、お互い同業者ですし)すぐになんのことかわかりました。
シヌは?気難しい表情を浮かべて…どうやら彼も気づいたよう。
それからのシヌの行動が物語ってます(笑)

>意外‼︎ ジュノもヤキモチ妬きだったとは😵
>シヌとまさかの共同戦線、同志となっているところがおかしい〜。愛の力だなぁ。
果たして…ジュノ、自分の気持に気づいているかはあやしいとこですが。
どうもコーディとミニョをそのルークに会わせるのは『危険!!』と探知したらしく。
同じくレーダー発動したシヌと一緒に行動をとったみたいです。

>いつも拙いコメントに丁寧にお返事をありがとうございました。
>これからも大好きなシヌとミニョに会えることを楽しみにしています。
こちらこそありがとうございます!
いつまで続けていけれるかわかりませんが、読んでいただけて笑顔になってもらえるものを書いていければ…と思います。

  • シュンちゃん
  • URL
Re: 愛し方

ありがとう さま

いつもコメントありがとうございます!

>彼と彼女。このお二人でしたかぁ♡
>シヌミニョを見守り続けた二人…サムな関係…Between Usぴったりな曲ですね。
このシリーズを書き始めた頃にはなかった二人のエピ。
シヌミニョを見守ってきた大人な二人を描いてきて、なんとなくこちらも気になってしまい…
悪戯な思いもあってこんな話も書いてみました。

>曖昧な中にあるもどかしい想い…。Manitoな愛もステキですよね。
>曖昧な中にある強く確かな想い。優しい気持ちになります。
ジュノもコーディも他人のことはよく見てて、なんだかんだと世話をやく人物ですが、いざ自分のことになると…さっぱり(失笑)
ジュノは自分が淹れるコーヒーにプライドを持ち、コーディはあのA.N.JELL相手にスタイリストとして忙殺される日々。
互いに自分の仕事に誇りをもち、『恋愛』とかは二の次にしてた部分も。
けれども実は裏を返すと意地っ張りで不器用なとこがある似た者同士って。
ここの二人がお互いの気持に気づき行動に移すまでは…長い時間がかかりそうな気が(* ´艸`)クスクス
でもきっと、今度はシヌとミニョ、それにここの常連さんが二人を結びつけるきっかけを何回も!これでもか!とばかりに与えるので社ないかと思います(笑)

>新作、続編…愛しい彼の歌声を聴きながら 待ってます♡
ありがとうございます!
彼の声は日々惑う心の癒しですよね、本当に…(* ´艸`)クスクス
頭で思い浮かぶ点を線のように結び付け、言葉にすることは日に日に難しいと感じます。
書き始めは勢いでやってきた分があり、今考えても怖いもの知らず!でした。
どこまで続けられるかわかりませんが、のんびりのんびりとやっていこうと思います。

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